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震災の影響で、
外で遊べる場をなくした子どもたちへ。

遊具で思いっきりジャンプしたり、場内を走り回ったり、絵本を読んだり。国見町が運営している屋内遊び場「くにみももたん広場」には、子どもたちの笑顔と、笑い声があふれている。

「東日本大震災が起きた直後、震災の影響で屋外での遊びを制限された期間があったんです。外で遊べなくなった子どもたちのために、安心安全で遊べる場所をつくろうと開かれたのが、くにみももたん広場。2013年にオープンし、乳幼児から小学生までの子どもたちとその保護者の方々にお越しいただいています」

この町は子育てにぴったりな、桃源郷。

運営スタッフの菊池さんと阿部さんは、子どもたちや保護者の方々の様子を笑顔で見守りながら、ときどき遊びのサポートをしている。

「この場所は町内外問わず子どもたちを受け入れているんです。でも、コロナ禍は町外からの来訪を制限した時期もありました。少しずつ元に戻りつつあるけど、震災の影響もあって子どもの数は減っていますね」

そう話す菊池さんは、結婚を機に福島市から国見町に移り住んだ。野菜や果物がおいしく自然豊かな上に、福島市といった都市部にもアクセスしやすい。手厚い補助もあり、子育てしやすい町だと話す。

「ここは桃源郷だと思いましたね。ちょっと前までは保育所が待機児童であふれるくらい、子どもたちや子育て世帯がたくさんいたんです。子育てしやすい町であることをもっとPRして、子どもたちの声が響きわたる町になれば嬉しいですね」

子どもも、保護者も、
笑顔あふれる場所をこの先も。

くにみももたん広場には、子どもを思いっきり遊ばせてあげられる遊具が豊富に設けられている。それは子どもだけでなく保護者の方にとっても嬉しい環境ではないだろうか。町内はもちろん、伊達市や福島市など町外からも足を運ぶご家族もいて、平日の午前中にもかかわらず子どもたちが場内で大はしゃぎする姿が見られた。

「天候に関係なく、屋内で思いっきり遊べる場所があるのは嬉しいですね。子どもが喜ぶので、よく通っています」

子どもの笑い声は、未来への希望。この場所からのびのびと育っていく子どもたちが、この先どんな町を形づくっていくのか。より良い子育て環境を整備することは、町の未来への投資とも言えるかもしれない。