お話ししてくれた方
(左)齋藤 礼奈さん
国見町にお店をかまえるジェラート店「Gela319」の店長。料理が好きで、ジェラート一つとっても妥協ないこだわりを持つ。
(右)阿部 杏奈さん
齋藤さんの従姉妹。齋藤さんとともにジェラートの試作や販売、店舗運営などを行う。
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(左)齋藤 礼奈さん
国見町にお店をかまえるジェラート店「Gela319」の店長。料理が好きで、ジェラート一つとっても妥協ないこだわりを持つ。
(右)阿部 杏奈さん
齋藤さんの従姉妹。齋藤さんとともにジェラートの試作や販売、店舗運営などを行う。
お店に入ってみると、ショーケースには目にも鮮やかなジェラートたち。エネルギッシュな真っピンク、さわやかなライム色、まろやかなクリーム色、やまぶき色、さくら色などなど。「ご試食どうぞ」と、手渡された一口サイズのジェラートを口に運んでみると…
「なにこれ!?フルーツそのものを食べてみるみたい!」
その場にいる誰もが思わず笑みをこぼし、どのジェラートにしようか迷ってしまう。地元民にも、町外から訪れる人にも愛される味。それが「Gela319(ジェラサンイチキュー)」のジェラートだ。
お店を切り盛りするのは、店長の齋藤さんと、その従姉妹の阿部さん。ジェラート店を始めたのは、二人で沖縄旅行に出かけた時に立ち寄ったアイス屋さんのジェラートに衝撃を受けたことがきっかけだったそう。
「なにこれ!?フルーツそのものを食べてみるみたい!」
その味が忘れられなくて何度も沖縄に通い、ジェラートを味わった二人。「そんなに好きなら自分たちでジェラートをつくってみれば?」とお店の方から声をかけられ、泊まり込みでジェラートづくりを学ぶことに。そしておよそ2年かけて、自分たちの納得いくジェラートを完成させた。
「Gela319」で手がけているのは、沖縄と福島の農家さんから直送されたフルーツをふんだんに使った無添加のジェラート。素材となるフルーツは、自ら農家さんのもとを訪れて話を聞いたり、試食したりと、独自の基準をクリアした厳選素材のみを扱っている。またフルーツだけでなく、混ぜ入れる塩やミルクも厳選に厳選を重ねて、納得いく味を追求。
「国見と言えば、桃でしょ。ずっと桃ジェラートを提供したくて試作したんですが、納得いくものができなくて。6年かけて、ようやくお客さんに出してもいいと思えるジェラートが完成しました。国見町産の桃“あかつき”を使ったジェラートです」
白色にほど近い、うっすら桃色をしたジェラートを口に運んでみると、じゅわりとやさしい桃の甘さと香りが口いっぱいに広がっていく。まるで、本物の桃を丸かじりしたような味わいだ。
「本当においしいフルーツと素材だけを使った、本物の味をお届けしたいんです」と、齋藤さん。
しかも、すべての桃がジェラートに適しているわけではなく、色、味わいなどを吟味し試作を重ねたうえで、限られた品種のものを使っているんだそう。また、お店で販売するジェラートは毎日手仕込みしていて、完売したら終わり。つまり、つくりたてのフレッシュな味を楽しむことができる。
実は、「Gela319」は国見町にある水道設備会社「齋久設備」が運営している。「Gela319(サイキュー)」の名前は会社名が由来で、水道の蛇口が店内に飾ってあるのもユニークだ。
なぜ、町の水道屋さんがジェラート店をオープンしたのか。その背景を齋藤さんが話してくれた。
「2011年に起きた東日本大震災がきっかけでした。実は私の夫が齋久設備に勤めていて、私と杏奈も会社の仕事を手伝っていたんです。震災の後、除染作業をこの会社が担うことになり、私たちも現場で除染作業を行いました。その経験から、安心・安全な福島の食べものを食べてもらいたいという想いが強くなって。今でも、風評被害の影響から、福島のものは手にとってもらいづらいのが実状だと思います。それを変えていきたい」
お店をオープンしたのは2018年のこと。4年が経った今、地元だけでなく町外からもリピートで訪れる人が絶えないと言う。
フレーバーは、ドラゴンフルーツ、マンゴー、シークアーサー、パイン、桃、いちごなど、沖縄や福島をイメージさせるものから、とうもろこし、枝豆、かぼちゃ、マロン、キャラメル、塩ミルクなど、迷ってしまうほどたくさんの種類が並ぶ。
そのどれもが、齋藤さん、阿部さんの妥協ないこだわりから生み出された「安心・安全」で本物の味わい。自分のごほうびに、家族の団らんに、大切な人への贈りものに、「Gela319」の甘くてやさしいしあわせを。
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