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真こらむ 令和4年8月

更新日:2023年1月16日 印刷ページ表示

令和4年8月

短い手紙

 「コロナワクチンを打ってから具合が悪い。謝ってください」という短い手紙が届く。文字から高齢かなと。町政を批判する匿名のハガキや手紙はあるけど、この手紙には名前と住所が書いてある。心を突かれる。事務方は慎重に対応をと言うけど、訪問を決める。前もって訪問を伝えると本人や家族が気を回すかもしれないから、連絡しないことに。

 訪ねると綺麗な服を着て、綺麗な顔でベッドにいる。ふっと日ごろの家族の心遣いを感じる。心が温かくなる。訪問の理由を伝え、様子を尋ねる。95歳。3回目の接種までは何ともなかったのに4回目の直後に高熱。それ以来ベッドから離れられない。外へ出たり、庭を眺めたりしてたのにと。

 家族は、接種後に具合が悪くなったのは間違いないことだけど、接種が原因かどうかはわからない。まして接種は国が決めたこと。町が謝ることではないと言ってくれる。でも、出来ていたことが出来なくなる、その悔しさを想像するといたたまれない。やっぱり申し訳なさと切なさがつのる。

 皆に予防接種など不要の穏やかな日常が早く来ないものかと心から思う。

8月


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